『ボローニャ・セッテ』※1(2007年8月12日)のボローニャ司教区の記事 東京セイントアカデミー合唱団 |
チサコ、日本の宗教音楽を語る [直訳は"日本の宗教音楽に対するチサコの声"] ソプラノのチサコ・ミヤシタは、今週、「アペニン地方の声とオルガン」音楽祭の一環として開催される二つのコンサートに出演する。チサコは東京に生まれ、1997年からボローニャで学び、イタリアでも日本でも数多くの宗教音楽のコンサートで歌ってきた。今回、ピエーヴェ・ディ・ロッフェノの演奏会ではソリストとして歌い、カプニャーノでは父が指揮する東京セイント・アカデミー合唱団と共演することになる。 「アペニン地方の声とオルガン」、二つの演奏会予定 音楽祭「アペニン地方の声とオルガン 2007年」は、今週二つの演奏会を予定している。一つは、8月14日(火)の午後9時からピエーヴェ・ディ・ロッフェノのサン・ピエトロ教会で開催される「朗読およびソプラノとハープのコンサート」である。朗読(ヴィクトル・ユゴー、アンリ・バタイユ、ポール・ブールジェ、ジャン・ラオールその他の詩※2)と交互に、「コルトーナの賛歌91」※3(13世紀)と近代の作曲家の作品――ドビュッシー(1862〜1918)、ラヴェル(1875〜1937)、デュパルク(1848〜1933)※4、アーン(1875〜1947)、トゥールニエ(1879〜1951)――が歌われる。演奏はソプラノの宮下千佐子とハープのエマヌエラ・デリ・エスポスティ。二つ目のコンサートは、ポレッタ・テルメ市とカプニャーノ教区の共同主催で、16日(木)の同じく午後9時から、カプニャーノ(ポレッタ)のサン・ミケーレ・アルカンジェロ[=大天使聖ミカエル]教会で行われる。演目は、アントン・ブルックナー(1824〜96)、ルイージ・マテジッチ(1937生)、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756〜91)、シャルル・グノー(1818〜93)の作品と日本の伝統的な歌で、演奏は、宮下正指揮の東京セイント・アカデミー合唱団、ソプラノの宮下千佐子、オルガンの原田靖子による。東京セイント・アカデミー合唱団は主に宗教音楽を演奏しており、そのレパートリーはバロック時代から現代に至る。すでに2回のヨーロッパ演奏旅行を経験済みで、1度目の1992年にはオーストリア、2度目の1996年にはイタリアとハンガリーで演奏した。 ※1 『ボローニャ・セッテ[=セヴン]』はカトリック系の日刊紙『アッヴェニーレ(未来)』の日曜版らしい。 (訳者:高橋裕子) 新聞記事へリンク ⇒ http://www.bologna.chiesacattolica.it/bo7/2007/2007_08_12.pdf (5ページに記事) |
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